
社会との出会い
〜どうして、「子育て支援」なのか?! (*^。^*) No.8
一人目の育児は、今まで知らなかった様々な社会との出会いと、様々な事情に対して、日々決裁を下し、日々自分の責任のもとに1人の命を育むという恐るべき緊張の連続でした。
その中で、今までは「自分がしたいことをどのように実現するか?」ということが行動の選択基準だったのが、「この子どもの育ちを守り、自分が生かされるために必要なことは何か?」が、自分の行動の選択基準に変わっていきました。
それは、今までの有能とはまるで違った自分ではありましたが、社会人としての選択とでもいうのでしょうか?人生の中で、新しいステージに入ったことを強く実感しました。子どもの成長も日々目を見張る楽しさが、活力を与えてくれていました。
ところが、2人目の育児になり、目も回るような日々・・・。歯科衛生士として、様々な人々への口腔のケアにたずさわってきた私ですが、2人の子どもを抱える生活者としては、頭を抱えたくなるような状況に遭遇しました。
一日、子どもたちと過ごして、夕食、入浴、さらに歯磨き!"なんで、♪仕上げはおか〜さん♪なの〜?歯の大切さをいやほど知りながら、ああー気力がもちません!"が、率直な感想。
二人の育児を通して、本当に歯科衛生士の仕事って、それでいいの?生活者として受け入れられないなあという気持ちが湧いてきました。
それに、現在の制度上の母子歯科保健事業では、"生まれてから、1才6ヶ月まで何の介入もないやん"ってことは、"それまでに虫歯ができたら、やっぱり親の責任?"って・・・違うやん!「国民の公衆衛生の向上に寄与する」職種でしょ医療職種って!そう、親の責任の前に、職種の責任、国の責任ってどうなるの?
ある教育学の教授の先生が「制度なんて、出来上がったそのときから、陳腐なものになる」といった、「制度の宿命論」を聞き、"ああ、そうなんや〜陳腐なんや〜"と妙に納得し、歯科衛生士として、「子育て支援」の視点をもった、専門職のあり方を考えるべきだなあ、と思ったきっかけになりました。
このようにして、幅広い生活のニーズに答える専門職へと変ぼうを遂げるための第一歩を踏み出したのです。
2007.5.15 綾
綾ちゃんのつぶやきコラム バックナンバー » |