

開催日: 平成17年4月23日(土)・4月24日(日)

KWC代表の文元基宝先生より、KWCの概要および「ヘルスプロモーションの概念」として、「健康」とは何か?また、これから求められる「健康」への支援の視点を学びました。


SSSの川部俊幸先生の講演では、自己内観を高めるワークを通して、「こうありたい自分」の発見から自分の人生の課題や、仕事の課題に焦点を当て、短時間にもかかわらず、先生のテンポの良い語りつられ、最終的には今年度の目標&具体的行動のタイムスケジュールが仕上がっていたときには、驚きでした。

PHPから、ワーク&発表がありました。 KWC1期生 吉田弥代DHからは、日常の臨床で来院される患者さんの問診から得られた情報を整理するツールとして、MIDORIモデルを応用。保健行動にかかわる3因子(準備・強化・実現)の理解のワーク、3因子の分析から見えてくる、保健行動変容に向けたアプローチ方法について、実際の症例を交えて紹介されました。
報告者の赤井からは、「子育て支援とヘルスプロモーション」として、自分の子育てを通して見えてきた歯科衛生士の仕事とは?また、現代の子育ての現状の理解と、支援の視点をヘルスプロモーションの理念に基づき解説。また、母親のニーズ調査から、口腔保健領域での子育ての課題と、その支援のあり方について提案させていただきました。臨床の現場から地域という広がりへの気づき、環境的な支援について発見があればと思います。
文元基宝先生からは「奈良市健康教室」の実践報告がありました。「手作り歯科保健媒体の前で、三角巾、エプロン姿で、話しているこの人は誰でしょう?」との問いに、フロアから「保健婦さん?」「保健の先生?」と、疑問符付きの回答・・・。「実は住民のおばちゃんなんですね〜」と文元先生、得意顔(*^^)v。今回の歯科保健健康教室の狙いについて、迷われた経緯、苦労の末、ヘルスプロモーションとして、住民代表の食生活改善推進員の組織を対象に企画するにあたり、「目標をしっかり定めた企画が成功の鍵です」と断言される通りに、練りに練られた企画!スタッフのほとんどが参加した健康教室でしたので、スライドの場面、場面が思い入れ深く、出てくるキーパーソンに振り回されずに対応するファシリテーション能力もこの目標をしっかり持つことが第一歩だなあ〜と、感慨深かったです。
津田真先生からは、「地域」って何ですか?歯科医師が行う「地域貢献」って何ですかね?という、投げかけ。従来、疑問を持つことなく行ってきた地域の保育園などの集団を対象にした指導・・・。対象者のニーズを知っているの?それって、ズレテナイ?といった、津田先生ならではの語り・・・。対象者のニーズを知ることから始めることの大切さを実感させられました。また地域歯科保健活動への提案として、明日からすぐにでも歯科医院で実践できる「逆地域」!まさに、地域を歯科医院に巻き込む戦略を沢山提案いただきました。またまた、津田ファンが増えました。


MHPからも、学習&ワークを行いました。森岡 敦先生から、「ヘルスプロモーション型予防歯科とは?」として、ヘルスプロモーションへの第一歩に必要な姿勢について、解説されました。そして、「管理型予防歯科」との違いについては、患者さんと同じ目線を通して見えてくる患者さんの理解は、患者さん自身の気づき、患者さんの主体性を引き出します。森岡先生の穏やかな語り口調の中にも、管理型・・・プロケアへの依存への警笛が響くようでした。

福原稔先生からは「ヘルスプロモーション型予防歯科におけるコミュニケーションとは?」として、ヘルスプロモーション型とは、「自分で決めて」、「自分の価値観に基づく」といった、主体性から見た保健行動を引き出していくプロセスを解説。「どんな自分があるの?」を見つける手段として、自己開示の4要素(事実・行動・価値観・感情)の中のから、解釈モデルを用いたカウンセリングが、価値観を引き出す手法として紹介されました。「患者自身のめざすQOL」を引き出すために!実践されてきた長年の経験が理論を導いていく様子が伺える内容でした。
KWC5期生 高木めぐみDHから、「コミュニケーションの基本」として、「傾聴の姿勢」とブロッキングについて、また「受容の姿勢」について解説。傾聴、受容することで、患者さんとの距離が近くなり、理解や支援の方法が見えてくる。「患者さんのどんなことも医療者はまずは肯定的に受け入れる」ことの難しさ、「聴く」ことの力とは?を考えさせられました。長〜い、マイクのコードさばきが魅力的でした。

KWC1期生 岡田 真紀からは、「歯科臨床での半構造化カウンセリング」が紹介されました。「カウンセリングに必要な4要素」(傾聴・受容、観察、確認、共感)と、自己開示を導く「解釈モデル」の解説から、「ニーズに迫るーカウンセリングの基本手順」として、半構造化カウンセリング用紙を用いて、「ステップT
事柄の明確化」、「ステップU 感情の明確化」、「ステップV 期待の明確化」のワークをグループで行いました。例題を見ていると簡単そうやなあ〜と思っていた人も、実際に傾聴、受容として、繰り返しの言葉が出なかったり、ステップを踏んで行く過程をしっかり頭に入れておかないと、うまくできないなあ〜と実感されたようでした。
ですが、最後に福原稔先生から、総括として、明日から「患者さんを知ろう、知りたい」という我々の気持ちがあれば、それだけで「患者さんは変わるんです」といった、先生の経験に基づく「力強いエール」を参加者一同がいただきました。 |