う蝕予防セミナー

・う蝕を削ってをくり返している
・フッ素洗口が続かない
・間食のとり方をうまく伝えられない
日々の診療でこんなことに直面していませんか?

う蝕予防セミナー

う蝕を削っていませんか?

開催: 2023年12月10日(日) 受付: 9時15分〜
場所: エル・おおさか 〒540-0031 大阪市中央区北浜東3-14
参加費: 6,000円
定員: 30名 対象: 歯科医療従事者
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う蝕予防はカリエスフリーだけではありません。う蝕の進行を止められた状態のまま維持するコントロールもう蝕予防です。KWCでは削らずにう蝕の進行を止め、削らないでよい状態を維持する”処置”を「非修復治療(Non-operative treatment or therapy)」とよんでいます(*1)。

「非修復」について、日本歯科保存学会は「非切削」(『う蝕治療ガイドライン 第2版』)と記述しています。また欧州のカリオロジー学会(the European Organization for Caries Research (ORCA))は、non- or micro-invasively(非侵襲的または微小侵襲的)と記述しています。修復にともなう侵襲的治療の restration や interventions と対置しています。

削らなければならないう蝕と削らなくてよいう蝕を診断し、後者であれば非活動性病変として状態を維持する”う蝕コントロール”がう蝕予防です。

KWCは設立から一貫してカリエスフリーと並行して非修復治療にもとづいたう蝕予防を取り組んできました。う蝕における歯科臨床は、修復(介入)を続けてやがて抜歯に至る治療から転換し、生涯を通じた疾病・疾患の管理と歯質の保存に注力すべきと考えるからです。

う蝕予防セミナーでは、非修復治療のう蝕予防について、実習を交えた3つのプログラムを開催します。

う蝕を削る修復治療に疑問を持っていたらぜひご参加ください。

(*1)Ole Fejerskov・Edwina Kidd 編/髙橋信博・恵比須繁之 監訳 (2013). デンタルカリエス 原著第2版 その病態と臨床マネージメント, 医歯薬出版, Part IV 非修復的治療
─ 現在では、”non-invasively”という術語に変遷しています。

Program

う蝕予防の方法の前に

担当: 文元歯科医院 文元基宝

近年のカリオロジーとう蝕予防の考えた方を学びます。う蝕は原因因子(糖分の多い食事や間食・バイオフィルム)に作用されますので、発症メカニズムを理解したうえで原因因子を管理しなければなりません。それには患者さんの行動的、環境的、心理社会的要因が大きく影響します。またう蝕リスク診断が重要です。リスク診断について現場の実情をふまえて紹介します。

フッ化物応用でセルフケア

担当: 医療法人森岡歯科医院 森岡敦

フッ化物応用の基本とフッ化物洗口剤の作成法を学習します。家庭でのフッ素洗口はもっとも高い予防効果を期待できます。にもかかわらず課題が重くのしかかります。その課題とは継続です。院内処方は課題を解決するひとつであり、院内でフッ化物洗口剤を処方できれば、患者さんの費用負担を軽減できます。「フッ素洗口しましょう」のスローガンでは続けられません。指導法もいっしょに学びましょう。

スナッキングカードの実習

担当: 管理栄養士

スナッキングカードはゲーム感覚で自分の間食をふりかえりながら間食の摂り方を学べるツールです。スナッキングカードの開発に携わった管理栄養士が使い方を紹介しながら参加者に実習していただきます。間食とう蝕予防、間食とコモンリスクファクターを体験して、間食指導のコツをつかんでもらえます。診療室から「えっ? こんなに砂糖を摂ってるの?」と驚く声が聞こえてきますよ。

スナッキングカードが商標登録されました!

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